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| ■SSRI、EMDR、TFT、SIT、CBT、CISD・・・・PTSDの治療に関しては多くの技法が提唱されており、いずれも効果を巡って議論が重ねられています。しかし、私たちの頭の中はいまだに混乱したままです。 |
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飛鳥井望(JSTSS会長、東京都精神医学総合研究所)
基調講演:「症状の評価からどう援助を展開するか」 |
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基調講演で飛鳥井会長は、PTSDという障害のプロセスは複合的なものであり、生物−心理−社会モデルによって理解すべきであることを、先行研究のレビューを通して概説しました。そして、回復に対しては治療的介入のみならず人との絆、そして中和体験が重要で、介入目標は回復を強化すること、ハイリスク者の症状スクリーニングであると述べました。数多く提唱されている治療技法に関しては、すべてに通用する治療法はなく、まず害を及ぼさないことと、自然な回復を尊重することが重要であると強調しました。その上で、急性期の援助として「Posttraumatic
stress(PTS)ケア」を提唱し、その5つの原則について、自験例を呈示しながら紹介しました。
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| ■一過性の反応、急性ストレス反応、PTSD、複雑性PTSD、それぞれの病態によって、力動的なアプローチは異なるということを、認識しておく必要があります。 |
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Charles Marmar, M.D.(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)
招待講演:「急性および慢性PTSDに対する力動的精神療法」 |
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PTSD研究の源流の一つとなった、Stress
Response Syndromesの提唱者Horowitzの流れを汲むDr.Marmarは、力動精神医学の立場からPTSDの治療原則について、丁寧に語りました。講演では、外傷的出来事に伴う心的反応を、軽微な一過性の反応から複雑性PTSDにわたるスペクトラムによって説明した後、HorowitzのPTSDに関する力動モデルを紹介し、さらにルボルスキーの中核葛藤テーマ(CCRT)などを援用しながら、PTSDや外傷性悲嘆への時間制限的力動的精神療法(TLDP)の適用について解説しました。その中で、適用の対象と禁忌、治療同盟について、治療同盟にとって障壁となるもの、治療上何に焦点を当てるか、終結の目標を何に置くか、ワーキング・スルーの行ない方などを詳しく紹介し、トラウマをこうむった人への力動的精神療法を行なっていく中で生じる転移、逆転移についても具体的に解説しました。
講演の内容は、理論が中心ではありましたが、トラウマを対象とする力動的精神療法が、生物学的知見や認知行動療法の手法をも積極的に取り入れ、非常に柔軟性に富むものであることが印象的で、Marmar先生の臨床実践家としての輝きが存分に伝わってくるものでした。
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| ■NYでの経験からまず言いたいのは、私たちがやったようには皆さんにやって欲しくないということです。あのような事態に対応するには、十分な準備をしておく必要があります。そのために、私たちの経験から学んで欲しいのです。 |
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Randall Marshall, M.D.(ニューヨーク州精神医学研究所)
招待講演:「今わかったことをあの時知っていたら―September 11から学んだこと」 |
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ニューヨークテロ後、精神保健活動のコーディネートをしたDr.
Marshallの講演は、このように始まりました。手探りで行われた活動について、いくつかの大規模調査を紹介しながら、地域精神保健の課題としてPTSDが如何に大きなものであったかを示しました。そして介入の方法として現在もっとも効果が証明されている認知行動療法を、地域内の専門家に普及するための教育活動を展開したことなどが紹介されました。未曾有のテロ後に展開された、組織的でかつ新たな試みについて知る機会を得たことは、聴衆にとって大きな意義を持つものでした。
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■各シンポジウムの報告はこちら
■シンポジウムA-1 「地域社会を巻き込む災害と長期的ケア」
■シンポジウムA-2 「災害・犯罪被害と早期介入」
■シンポジウムA-2 「職務と惨事ストレス」
■シンポジウムA-4 「学校現場におけるトラウマ−学校危機支援のあり方について−」
■シンポジウムB-1 「トラウマの法廷評価と臨床家の裁判関与をめぐって」
■シンポジウムB-2 「トラウマへの心理療法I」
■シンポジウムB-3 「EMDR:基礎と臨床」
■シンポジウムB-4 「犯罪被害者遺族の心理的支援」
| (総評:常磐大学コミュニティ振興学部 中島聡美) |
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抄録はこちら |
■シンポジウムC-1 「複雑性PTSD」
■シンポジウムC-2 「ジェンダーとトラウマ」
■シンポジウムC-3 「虐待を受けた子どもの精神的問題と治療」
| (総評:大阪大学大学院人間科学研究科 西澤哲) |
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抄録はこちら |
■シンポジウムC-4 「心的外傷と心理療法II」
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