 |
| 「第2回日本トラウマティック・ストレス学会」報告(会長報告) |
 |
 |
 |
プログラム委員長・会長 飛鳥井望
2003年3月14日(金)・15日(土)の両日、ラッセホール(神戸市中央区)において、第2回日本トラウマティック・ストレス学会が開催され、盛況のうちに終えました。「トラウマ治療と危機介入」をメーンテーマとした本会の出席者実数は、当初予定を大きく上回る462名にのぼりました。学会員を中心としてこのように多くの方々にご参加いただきましたことは望外の喜びです。さらに15日の総会では、加藤寛事務局長(副会長)より、正規登録会員数が昨年3月学会発足直後の266名より614名(2003年2月末現在)にまで急速に伸びているとの報告もありました。
初日午前の部は、会長挨拶に続いて中井久夫教授(甲南大学)ご挨拶の後、会長基調講演「症状の評価からどう援助を展開するか」(司会小西聖子副会長)が行われました。午後の部は、海外招待演者として、Charles
Marmar教授(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)より「急性及び慢性PTSDの力動的精神療法」(司会奥山真紀子理事)、Randall
Marshall準教授(ニューヨーク州精神医学研究所、コロンビア大学)より「今わかったことをあの時知っていたら―September
11から学んだこと」(司会金吉晴副会長)というテーマでふたつの講演が行われました。400余席の会場はほぼ満席で、フロアからも質問が続き、予定時間を超過して議論が行われました。その後のポスターセッションでは計23題の発表が行われましたが、ポスター会場にも多くの参加者が訪れ、発表者と熱心な議論が行われていました。懇親会の立食パーティーにも150名を越える参加者があり、海外招待演者も加わって会員同士和やかな交流の時間をもつことができました。Marmar、Marshall両先生からは、初期の頃のISTSSの若々しい熱気を彷彿とさせる雰囲気だとの感想がありました。
2日目はA、B,Cの3会場に別れ、午前午後合わせて12シンポジウム計43題の口頭発表が行われました。あいにくの雨天にもかかわらず、各会場とも朝から多くの聴衆が詰めかけており、会場によっては用意した200席が満席となり、多くの立見が出たところもありました。このように名目上の参加者数だけでなく、最初から最後のプログラムまで高い出席率を得たことは、まさに参加者の意欲と関心の高さをうかがわせるものでした。
最後に、本大会の開催に尽力いただきました、関係者の皆様に心よりお礼を申し上げます。来年(2004年3月東京開催を予定)は、役員ならびに会員諸氏の協力のもと、さらに内容を充実したプログラムを用意し参加をお待ちしています。
|