JSTSS Japanese Society for Traumatic Stress Studies -日本トラウマティック・ストレス学会-
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第3回大会(2004/3開催)■
 
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JSTSS第3回大会
■JSTSS第3回大会報告

開催日時:
2004年3月4日(木)、5日(金)
開催場所: アルカディア市ヶ谷
基本テーマ: 「トラウマと心の機能」

第3回大会は、さる3月4,5日に大盛況のうちに開催されました。入場者数は600人を超え、会場によっては立ち見がでるほどの熱気でした。基調講演および二つの招待講演はいずれも非常に実践的な内容で、トラウマの臨床に携わる者にとって、有意義なものでした。また、各シンポジウム、ポスター発表も前回にもまして充実した内容で、各会場で熱い議論が交わされました。


奥山 眞紀子(国立成育医療センターこころの診療部・部長)
基調講演:「被虐待児のトラウマと愛着」
被虐待児の心理的問題には愛着(attachment)の障害が大きく影響することが注目されています。被虐待児の治療に第一線で長く関わってこられた国立成育医療センターの奥山医師は、この重要な問題を丁寧に解説しました。虐待の発生する親子関係においては愛着が十分に形成されないために、外界からの脅威に対して不適切で未熟な反応を行ってしまうというパターンがあること、自己調節が困難になるため不適応や行動化を引き起こすという問題には解離の存在が見落とせないことなどを、豊富な臨床経験をもとに分かりやすく解説しました。 奥山 眞紀子氏
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A. Y. Shalev, M.D.(Hadassah University Hospital, Israel)
招待講演1:「PTSDの病原論と回復の過程」
PTSD研究者の間できっての論客として知られるイスラエル・ハダッサ大学病院のシャレフ博士は、PTSDの病因と経過に関する広範な文献レビューを行った後、次のように結論づけました。「PTSDとは、外傷的出来事に対する早期の反応からの回復の障害である。PTSDは、正常な回復を妨げているところの外傷的出来事の後になって生じた要因によって主として説明されるものである。」その上で、生理学的指標を組み合わせた研究の可能性、研究が目指すのはPTSDの早期発見と予防に他ならないことなどを考察しました。 A. Y. Shalev, M.D.
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David Riggs, Ph.D.(Center for the Treatment and Study of Axiety,
University of Pennsylvania,USA)
招待講演2:「PTSD治療のための長時間集中曝露法の適用:
実証的裏付け、臨床的懸念及び新たな方向性」
予定されていた演者の急病のため直前に出演が決定したペンシルバニア大学のリグス博士は、PTSDの治療法としてその有効性が証明され、日本でも用いられる機会が増えつつある長時間集中暴露法(Prolonged Exposure; PE)の実際について講演しました。特に、症状の増悪や脱落例がどのくらい起こりうるかなどの懸念について、実際の経験とデータを提示しながら、分かりやすく解説しました。 David Riggs, Ph.D.
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