JSTSS Japanese Society for Traumatic Stress Studies -日本トラウマティック・ストレス学会設立準備会-
What's New・更新履歴
Site Map・サイトマップ
Contact・お問合せ
会員募集
  HOME
About JSTSS
What is PTSD
PTSD Topics
  自然災害
  人為災害・事故
  犯罪被害者
  ドメスティック・バイオレンス
  児童虐待
  診断と治療
Conferences
Journals
Membership

PTSDと人為災害・事故
Back Numbers
PTSD Topics トップに戻る
 

第7回大会シンポジウム
『CRT(クライシスレスポンスチーム) −その本質に迫る−』

座長:
河野通英(山口県精神保健福祉センター)
藤森和美(武蔵野大学人間関係学部)

【演 題】
「CRTの構造と特徴 −指揮、ロジスティクス、タスクフォース…−」
河野通英(山口県精神保健福祉センター)ほか
「『長崎県こころの緊急支援チーム』の活動について」
大塚俊弘(長崎県 長崎こども・女性・障害者支援センター)
「CRTの準備・発足・初出動 −隊員の研修を中心に−」
北端裕司(和歌山県精神保健福祉センター)
 
 
 
 
総評:河野通英(山口県精神保健福祉センター)
 

CRT(クライシス・レスポンス・チーム)は、2003年の山口県を皮切りに、長崎県、静岡県、和歌山県でスタートしている。4県の模索を通し、「CRTの本質は何なのか」を明らかにすることを目的としてこのシンポジウムが企画された。

まず、山口県精神保健福祉センターの河野らは、「CRTとは」を総説的に解説した。CRTとは、「学校などコミュニティの危機に対し、支援者への支援を中心に、期間限定で派遣する専門家チームであり、中核事業として小中高校等を対象とする学校CRTを有していること」であると定義した。学校や教育委員会とは独立した外部チームであり、官民の、多職種の専門家で構成されており、小さな事件では出動せず、最大3日間の初期対応に特化しており、隊員が、指揮担当、直接ケア、補助業務(ロジスティクス)の3つに区分されることなど、具体的な要件を示した。

次に、長崎こども・女性・障害者支援センターの大塚は、実際のCRTの活動をイメージしてもらうため、校内で生徒が自殺し、生徒の目撃があったという事案への出動例を報告した。CRTの支援メニューは、

  1. 評価とケアプラン策定の手助け
  2. 教職員への助言、サポート
  3. 保護者への心理教育
  4. 子どもと保護者への応急対応
  5. その他

の5つに分類できるが、実際の活動の内容を5つのメニューに分けて説明した。長崎県では、派遣要請までに平均14時間22分かかっていること、CRTは危機対応チームだが、学校や教育委員会はカウンセラー派遣事業と理解していることが多いこと、隊員の確保が困難であることなどが課題としてあげられた。

最後に、和歌山県精神保健福祉センターの北端らは、準備、発足、初出動という流れの中で、CRTの全国ネットワークとの関わりについて報告した。発足までに計10回研修を行ったが、うち5回は他県CRTからトレーナーを招いて実施した。また、発足までに計6回、他県CRTの研修等に参加し、相互交流とスキルの向上を図った。各県CRTの情報交換、スキルアップ、開催地での普及啓発などを目的として「全国CRT連絡協議会」が開催されており、第1回は2006年8月に静岡県で、第2回は2007年8月に和歌山県で開催した。2007年12月の初出動においてもCRTの全国ネットワークからの助言を受けることができた。

トップへ
←INDEX 自然災害 人為災害
・事故
犯罪被害者 ドメスティック
・バイオレンス
児童虐待 診断と治療

HOME | About JSTSS | What is PTSD | PTSD Topics | Conferences | Journals | Membership | Links