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PTSDシンポジウム2002
報告から
『地域保健はPTSDのファーストエイドとなりうるか
:最近の災害、事故での取り組み』 |
| 座長: 金 吉晴(国立精神・神経センター) |
| 【演 題】 |
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『小規模地域災害と地域保健福祉』
山本耕平(和歌山市保健所保健対策室) |
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『死傷者の出ない災害の経験から−北海道有珠山噴火災害』
阿部幸広(北海道立精神保健福祉センター) |
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『東海村臨界事故の心理的影響』
井口藤子(武蔵野女子大学心理臨床センター)他 |
| 【指定発言】 |
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藤田昌子(兵庫県立精神保健福祉センター) |
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PTSDをはじめとする心のケアは、雲仙普賢岳火砕流災害、奥尻島地震、阪神淡路大震災などの自然災害の経験を通じて大きく発達してきた。地域の大規模災害における心のケアの重要性は今後も変わらないと思われる。
山本の報告した1998年の和歌山市での集団中毒事件は、限定された地域で地域住民の自治活動の一つとして行われていた夏祭りを舞台とした災害だった。この限定された地域で発生した小規模地域災害では、一方では妄想発展しそうな地域住民相互の疑心暗鬼が生じたが、他方では地域住民の相互の思いやりもみられた。効果的だったのは、保健婦によるベッドサイドでの面接と、心の相談室便りの発行であった。被災地区の自治力の向上、遺族の回復、地域のエンパワメントが今後の課題である。
井口は1999年の東海村臨界事故での住民の不安について報告をし、情報不安が住民に与える影響とその推移を明らかにした。
阿部の報告した2000年の有珠山噴火災害の特徴は、1)災害による死傷者ゼロ、2)避難所転居回数の多さ、3)経済的問題の圧倒的優位、4)終結が見えないストレス、などを特徴とした。噴火による死傷者が出る以前に避難が行われたこともあり、組織的なメンタルケアが実行された。ここではトラウマモデルによらない、アウトリーチによる生活ストレスへの対処が展開され、十分な成果を上げた。
こうした地域災害は、誰にとっても未経験の自体である。こうした活動の知見を積み重ね、今後の効果的なケアにつなげていくことが必要であろう。
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