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【会長・委員会声明】西日本地域を中心とする集中豪雨被害について

2018年7月24日

日本トラウマティック・ストレス学会
会長 元村 直靖
災害対応委員会委員長 加藤 寛

このたび、西日本地域を中心とする集中豪雨によって甚大な被害が発生しました。今回の豪雨災害で被災された皆様にお見舞い申し上げます。 多数の死者・負傷者、避難者が出ていることは誠に残念であり、お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

濁流や土石流が押し寄せる恐怖がもたらすトラウマ、大切な家族や友人、家や財産を失った悲嘆、過酷な環境の中での避難生活と困難な生活再建から生じる長期に及ぶストレス、さまざまな心理的反応が生じる可能性があり、支援活動の一つのメニューとして心理的支援(こころのケア)が重要になると思われます。

生活再建、地域の復興、健康の維持、住民同士の支え合いなどが基盤になり、心理的な問題も徐々に低減していくことが知られています。被災者の方々がもっておられる回復力が発揮されるために、さまざまな支援が有機的かつ効果的に提供されることを期待します。

当学会としましても、阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、あるいは平成27年関東・東北豪雨などでの支援活動の経験を活かし、被災者の皆様のみならず最前線で対応されている支援者のサポートのために、情報提供や必要に応じて専門家の派遣などを行っていく所存です。

JSTSSの会員諸氏には、トラウマに関するエキスパートとして、それぞれの立場での支援を期待いたします。災害後早期の被災者支援のガイドラインであるサイコロジカル・ファースト・エイド(PFA)で、強調されているのは、現実的な支援の重要性です。会員の中には、「いますぐ被災地の役に立ちたい」というお気持ちを抑えがたく感じていらっしゃる方も多いでしょうが、現地のニーズを尊重した長期間を見据えた息の長い対応をお願いします。

被災者の方々の生活と心の平安が一日でも早く取り戻されますことを心より祈念しております。