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国際トラウマティック・ストレス学会第35回年次大会レポート

11月14~16日、国際トラウマティック・ストレス学会(ISTSS)第35回大会が米国ボストンで開催され、日本をはじめ世界各地の専門家たちが集結しました。現地からの速報レポートを大江美佐里理事・国際交流委員会委員(久留米大学)がまとめてくれましたので、以下にお届けします。

これを機に、皆様の国際活動へのご関心が高まればと願っております。

それでは、どうぞレポートをお楽しみください。

 国際交流委員会 一同 (委員長 重村淳)


国際トラウマティック・ストレス学会第35回年次大会レポート

久留米大学 大江 美佐里

 2019年11月14日から16日(一部プログラムは13日から)に米国ボストンで開催された、国際トラウマティック・ストレス学会(ISTSS)の第35回年次大会に出席しました。

今年のテーマは“Trauma, Recovery, and Resilience: Charting a Course Forward“(トラウマ、リカバリー、リジリエンス: 将来への道筋を示す)で、初日のジュディス・ハーマンによる基調講演「真実と和解:被害者の視点から正義を思い描く」を皮切りに、多くのプログラムが実施されました。今年は1700名以上という、最多の参加者を集めました。米国ではトラウマ領域への関心は高まっているとのことですので、最多となったのはハーマンの講演効果だけでないのかもしれません。

ISTSSでは、学会や年次大会への注目度を高めようとする取り組みを毎年行っていますが、今年は特にTwitterによるソーシャルメディア活用に力を入れていました。さらに、国際的な連携を強化するために、世界の各地域からGlobal Ambassador と名付けられた9名が学生ポスター賞の審査支援や招待講演者へのインタビューによるPodcast 送信など行っていました。

既に要約は会員向けにPDFで発表されていますが、ISTSS による治療ガイドライン第3版の書籍は来年出版予定となっております。これに関連し、治療ガイドラインの記載をどのように臨床現場に生かすのかに関するパネルディスカッションが2つ(成人・児童)実施されていました。

ポスター発表では、ハイライトとなるメッセージをポスターの真ん中に掲載するよう指示があったそうで(注:ポスターは横長です)、3分割した真ん中に結論の一文とQRコードが示されているポスターを多く見ました。新聞記事のように見え、「ぱっと見た時の好印象」を狙う最近の時流に乗っている印象を受けましたが、果たして学術的なポスターとして適切なのか若干疑問も持ちました。

来年の年次大会は、2020年11月6-8日にアトランタで開催される予定です。毎年演題募集が2月から3月にありますので、興味のある皆様は是非申し込んで頂ければと思います。

以上