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  <title>学会誌一覧 | 日本トラウマティック・ストレス学会</title>
  <updated>2026-04-28T16:37:22+09:00</updated>
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    <title>第23巻第2号（2025年12月発刊）抄録集</title>
    <updated>2026-04-28T16:37:22+09:00</updated>
    <summary type="html">
      <![CDATA[巻頭言

　近年，領域を超えてトラウマインフォームドケアについてはすそ野が広がってきている．トラウマの理解が広がり，社会がそのこころのケガに念慮した関わりができることは大変意義あることである．一方，日常生活が立ち行かなくなるほどの安全観や世界観の根幹を揺るがすトラウマを経験した人々への専門的治療はどうであろうか．残念ながら，世間では十分には知れ渡っていないのかもしれない．

　このような背景の下，2024年度の診療報酬改定における「心理支援加算」の新設は，トラウマ治療における転換点となった．この制度は，外傷体験に起因する症状を持つ患者に対し，専門的心理支援を公的医療保険に組み込み，自己負担額を抑えることで，経済的負担を軽減することになった．特に対象となる外傷体験の定義には，直接体験だけでなく，目撃や近親者の出来事も含まれており，現代的なトラウマ理解が政策的に承認された意義は大きい．しかし，この直近1年で，この診療報酬改定による心理支援加算がどれほど活用されてきただろうか．

　制度の成立はゴールではなく，その活用こそが問われている．制度は使われなければ意味がないのである．この加算...]]>
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    <title>第23巻第1号（2025年6月発刊）抄録集</title>
    <updated>2025-09-02T12:03:00+09:00</updated>
    <summary type="html">
      <![CDATA[巻頭言

　1998年に、Felittiらが、小児期逆境体験（Adverse Childhood Experiences : ACEs)の論文を発表してから、およそ四半世紀が経つ。現在では、ACE研究として、小児期の被虐待体験や家族の機能不全が、成人期以降の心身に及ぼす影響について、広く知られているが、その始まりは、肥満患者の経過の綿密な観察であった。Felittiが、減量プログラムで、目標体重近くまで減量できた後に脱落してしまう患者が多い点に着目し、脱落者に聞き取りを実施したところ、患者の多くが幼少期に性的虐待を受けていたことが判明した。彼らが、幼少期の虐待による羞恥心や、自分に対する無価値観に対処するために食べていると知ったFelittiは、肥満という状態像は、患者側の視点からすると、問題点ではなく、解決策だと気づいたという。

　ACEsの項目にも含まれる児童虐待に目を向けると、我が国では、2000年に児童虐待防止法が制定され、法律制定から、今年でちょうど四半世紀を迎える。この四半世紀の間に、児童虐待防止関連の法律は、数年おきに改正され、児童相談所における児童虐待相談対応件...]]>
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    <title>第22巻第2号（2024年12月発刊）抄録集</title>
    <updated>2025-05-08T11:42:56+09:00</updated>
    <summary type="html">
      <![CDATA[巻頭言

能登に祈る歌

　　娘のもとへ向かふ準備の進めども傾く家をただ去りがたし

平谷郁代（短歌研究3月号）

　輪島市生まれの平谷氏の歌、巻頭言のご依頼をお受けしたのち、本号が能登飯能沖地震の特集号になると知らせをいただいた。巻頭言を飾るお見舞いの言葉を頭に巡らせるが、何を言えばいいのか、浮かぶどの言葉も薄っぺらく感じられ、筆がすすまない。言葉を尽くしてお見舞いの気持ちを伝えようとしても、言葉を紡ぐ前に無力感を感じてしまう。思い悩んだ末のある日、ふと気がついて、自分の言葉ではなく被災された人たちの言葉でなら何かを紡げるように感じた。母にLINEし「学会誌の巻頭言に地震の短歌か俳句を載せたい。どうやって探せば良い？現代の歌人でも良いし、芭蕉や白秋のメジャーどころでも良い」と打つと、程なくして返信、「短歌研究3月号が能登地震の特集を組んでいます。Amazonで買えると思う」。Amazonで買えるのか、風情がないなと思いつつポチリと購入、学会に向かう成田エキスプレスに乗りながら読んだ。しまったこれは電車で読む本ではなかった。被災された方々の歌を読みながら、涙が止まらない。

　　...]]>
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    <title>第22巻第1号（2024年7月発刊）抄録集</title>
    <updated>2024-08-27T10:00:00+09:00</updated>
    <summary type="html">
      <![CDATA[巻頭言

　1999年、まだ国府台にあった精神保健研究所の研修でうかがった、金吉晴先生をはじめとするトラウマティック・ストレス分野の礎を築かれた先生方のご講義が、強く心に残っている。学生だった私にとって、トラウマが否定され、ないもののように扱われる時代と、過度な注目を集め、すべてがトラウマのように扱われる時代を繰り返してきたというお話も印象的だった。

　2004年のスマトラ島沖地震を契機に、WHOの堤敦朗先生（当時）やvan Ommeren先生らのご尽力のもと、国連やNGOでの熱い議論を経て生まれたIASCガイドラインやPFAフィールド・ガイドについては、金先生、大沼麻実先生、大滝涼子先生のご尽力により、MHPSSピラミッドやPFAが分野を超えて浸透した。一方、それらが「Traumatic Event」の代わりに「Extremely Stressful Event」という用語を導入したことは、あまり知られていない。必ずしもトラウマを前提とせず、一人ひとりの状況に鑑みた適切な用語を使用することで、トラウマを否定するのでも、過度にハイライトするのでもなく、バランスのとれた対応をしよ...]]>
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    <title>第21巻第2号（2023年12月発刊）抄録集</title>
    <updated>2024-01-23T15:08:43+09:00</updated>
    <summary type="html">
      <![CDATA[巻頭言

　中井久夫先生が亡くなってから1年余りが過ぎた。統合失調症の寛解過程論、風景構成法の考案、精神科治療に関する文化人類的考察、SullivanやEllenbergerのわが国への紹介、現代ギリシャ詩の翻訳、そして静謐な随筆など、溢れるような知識と驚嘆する思索で、多くの人を魅了してきた。

そして、日本のトラウマ学に関する大きな貢献は、重要な書籍の翻訳である。中でもJ.Hermanの「心的外傷と回復」は、中井の翻訳でなければ広く読まれることがなかったのではとさえ思う。阪神・淡路大震災後に作られた「こころのケアセンター」の責任者を引き受けた中井は、主なスタッフをその年の秋にロサンゼルスに派遣した。前年の1月17日という同じ日付に起きたノースリッジ地震後の心理的支援について、研修を受けるのがその目的であり、筆者も参加する機会を得た。R.Pynoosから講義を受けるためにUCLAに行った際、学内の書店で平積みにされていた本書が目にとまり、持ち帰って中井に紹介した。中井によれば、翌年の3月から憑りつかれたように訳し始め、その秋には出版された。

　中井がこの本に没頭したのは、二つの...]]>
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    <title>【バックナンバー公開】被災者支援に参考になる学会誌論文８編を公開しました</title>
    <updated>2024-01-10T12:00:00+09:00</updated>
    <summary type="html">
      <![CDATA[作成：日本トラウマティック・ストレス学会　編集委員

&nbsp;

過去の学会誌掲載の論文のうち、トラウマの心理的支援の基本的なもの、災害と遺族に関連するものを選び公開しました。金剛出版のご厚意に感謝いたします。

日本トラウマティック・ストレス学会では、今後も被災者支援に携わる人をサポートする心理支援資料をホームページに随時掲載していきます。

TS10-1　大災害後の外部からの支援をめぐって　加藤寛[PDF：1.37MB]

TS10-1　災害による死別の遺族の悲嘆に対する心理的介入　中島聡美[PDF：1.9MB]

TS10-1　災害による死別・離別後の悲嘆反応　伊藤正哉[PDF：1.67MB]

TS10-1　遺体確認時の遺族への支援　藤代富広[PDF：1.86MB]

TS10-2　子どものトラウマとアセスメント　亀岡智美[PDF：1.61MB]

TS10-2　心理相談におけるアセスメント　野坂祐子[PDF：1.8MB]

TS10-2　成人PTSD患者の評価　金吉晴[PDF：1.77MB]

TS11-2　警察における惨事ストレス　藤代富広[PDF：1.52MB]
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    <title>第21巻第1号（2023年6月発刊）抄録集</title>
    <updated>2023-08-29T11:47:00+09:00</updated>
    <summary type="html">
      <![CDATA[巻頭言

　私は、平成18年に児童相談所の常勤医師になった。そのころ親友の医師が、トラウマティック・ストレス学会に行ってきたと言ってプログラムを見せてくれた。児童相談所に勤務を始め、虐待を受けた子どもに出会い始めた私が知りたいことがプログラムにはたくさん詰まっていた。是非この学術集会に行きたいと思い、次の年から毎年トラウマティック・ストレス学会の学術集会に参加した。

　虐待を受けた子どもが大暴れするのも、ちょっとした叱責に驚愕し、意識消失してしまうのも、トラウマや解離についてこの学会で学ばなければ分からなかっただろう。この学会と出会えたことに感謝している。

　そして、児童相談所の児童福祉司や心理司、保健師、一時保護所職員、児童福祉施設の職員等にこの子たちの行動や症状について説明し、この子たちにとってどんなことが大切なのかを多職種、多機関で話し合った。トラウマについて説明し、皆が理解しその子に必要な生活の中の治療が行えるようになった。今思えば、これがトラウマインフォームド・ケアであった。その後PEやTF-CBTなどを学び、トラウマインフォームド・ケアを学びながら、子どもたちに多...]]>
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    <title>第20巻第2号（2022年12月発刊）抄録集</title>
    <updated>2023-01-31T13:42:58+09:00</updated>
    <summary type="html">
      <![CDATA[巻頭言

　日ごと寒さが増して、冬はもうそこまで来ていると感じられる。私が住んでいる岩手の冬は厳しく、薪ストーブの前から離れられない季節が今年もまた巡ってくる。

　ウクライナの子どもたちは、この厳しい冬をどう過ごすのだろうか。多くの公共施設が破壊され、学校に通うことができない子どもたちも少なくないことだろう。

　児童精神科医として、日常診療でもっともよく出会う問題の一つに「不登校」がある。子どもは毎日学校に通うのが当たり前という世の中において、我が子が学校に行かなくなることは保護者にとって極めて心配なことであるし、学校にとっても早急の対応を迫られる難しい問題である。子どもも本人は、たいてい「学校に行かなければ」と思いながら「行けない」のであるが、むしろ自ら「学校へ行かない」という選択ができる子どもは、自分自身のこころと身体がストレスに晒されて悲鳴を上げていることを表明できているという点で、多少なりともレジリエントであると言えるかもしれない。「行きたくない」と言えず、「行くしかない」と諦め、苦痛に満ちた時間に耐えるしかない「不登校を選べない」子どもたちがいることも我々は忘れては...]]>
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    <title>第20巻第1号（2022年6月発刊）抄録集</title>
    <updated>2022-07-26T15:58:15+09:00</updated>
    <summary type="html">
      <![CDATA[巻頭言

　「いま、何が必要ですか？　私たちはどう支援したらいいでしょうか？」

　ある年の日本トラウマティック・ストレス学会で、緊急事態時における精神的な支援に関するプログラムが開かれていた。壇上では、被災地の中心で大きな責任を負って対応されていた方が、その経験を話していた。その演者に対して、冒頭の質問が上がった。演者はほとんど間髪空けず、言い切った。

　「想像力です」

　会場の後ろにいた私は、その言葉に撃たれた。当時、日本全土を震撼させたあの時期にあって、自分の想像力の乏しさ、何もできない無力感を、みじめに感じた。

　”トラウマティック・ストレス”という言葉は、”人としての苦難”という意味だと思う。人としての苦難を少しでも理解し、安全をはかり、傷を癒し、治し、すこやかに生きる手立てを導くのが、この領域の使命だと考えている。

　人としての苦難は、いまも起こり続けている。何十年も前の出来事や、誰も知らない出来事から、いまも苦しむ人がいる。知り得ないところで、想像もつかない状況で、苦しみを抱えている人が、確かにいる。

　私たちができることのひとつは、それまでは想像できなか...]]>
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    <title>第19巻第2号（2021年12月発刊）抄録集</title>
    <updated>2022-03-22T16:01:21+09:00</updated>
    <summary type="html">
      <![CDATA[巻頭言

　新型コロナウィルス感染症（COVID-19）のパンデミックは2年目を迎えた。感染制御のための長期間にわたる行動制限は、人々の日々の生活を大きく変えてしまった。人生観や価値観が大きく変わった人も存在するであろう。

　長期化の様相を呈し、世界中で変異株が猛威をふるっている。感染拡大に伴い、身体だけでなく、精神面、社会面への影響が大きく、不安、抑うつを生み続けている。感染の恐怖から社会の分断、経済の不況、治安の悪化、自殺問題、国内・国外の政治の悪化が生じている。

　この現状は「感染症がうつる」という事象を通して、誹謗中傷や他者への攻撃性が増しており、トラウマティック・ストレスが社会生活において明確に増加している。

　感染症対応は自然災害の対応と似ている面もあり、偏見、差別、風評被害など社会心理的な問題の出現などと類似していることもあり、災害経験から役立つことも多く存在する。海外では感染症拡大は災害と見なし日本でもこの状態は災害と捉えるべきという声も上がっている。

　最近はCOVID-19感染後の遷延する症状は、Long COVID, Post COVID-19 Co...]]>
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