国際交流委員会からのお知らせ

公開日 2023年02月27日

 

  1. 第39回国際トラウマティック・ストレス学会(ISTSS)年次大会 演題募集が始まりました

2023年11月1日から4日までロサンゼルスで開催される国際トラウマティック・ストレス学会(ISTSS)の演題募集が始まりました。

テーマはScalable Strategies to Address the Impact of Trauma Worldwide:Innovations and Implementation (世界規模のトラウマの影響に対処するための大規模な戦略: イノベーションと実践)です。

演題締切は3月21日です。海外での対面での学会もかなり機会が増えてきています。ぜひ演題申し込みをご検討ください。

http://istss.org/https/istss-org/am23/home

 

  1. ドイツ語圏心理外傷学学会(DeGPT) 年次大会 参加レポート (大江 美佐里)

ドイツ,オーストリア,スイスのドイツ語圏3か国では欧州トラウマティック・ストレス学会(ESTSS)の下部組織としてDeGPT (Deutschsprachigen Gesellschaft für Psychotraumatologie)という学会が運営されています。今回,COVID-19パンデミック後に初めて対面で実施されたスイス・チューリヒ大学で開催された年次大会に参加しました(2023年2月16日から18日)。大会テーマは「Trauma in der digitalen Welt: Vom Cybertrauma bis zur Online-Therapie」(デジタル世界のトラウマ:サイバートラウマからオンラインセラピーまで)で,参加人数は推測で200名前後でした(人数は体感です)。冒頭のレクチャーは工学系のElgar Fleisch教授によるもので,1900年代に発展した医療システムは急性疾患に対応したものであり,現在の慢性疾患優勢の状況に合致していないと考えられること,今後個人情報を排した医療データの共有と活用は,「新しい献血」と呼んでもよいほど重要であることが語られました。例えば夜間咳き込む音を録音し,喘息発症を予測させるといったことが挙げられていましたが,こうした生体データを疾患予防や治療に活用していく取り組みが今後ますます盛んになるだろうということでした。来年は2024年2月22日から24日にオーストリア・ウィーンで開催される予定です。

 

  1. ヨーロッパでの学会開催予定

2023年6月14-17日にはイギリス・ベルファストで欧州トラウマティック・ストレス学会が開催されます。テーマはTrauma and resilience through the ages: A life course perspective(生涯を通したトラウマとリジリエンス:人生の視点から)です。

http://www.estss2023.com/

また、9月28-29日にはオランダのARQ National Psychotrauma Centreの50周年を祝う国際イベントがオランダのHilversumにて開催されます。

テーマはTrauma, Crisis and Conflict: Connecting Research and Practice(トラウマ、危機、葛藤:研究と実践をつなぐ)です(詳細未定)。

https://twitter.com/ArqPsychotrauma/status/1624021898324594689

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