公開日 2021年12月28日
日本トラウマティック・ストレス学会会長、委員長声明
大阪ビル放火事件について
日本トラウマティック・ストレス学会会長
中島聡美
犯罪被害者支援委員会委員長
野坂祐子
2021年12月17日に大阪で発生したビル放火事件は、心療内科が現場となり患者様、医療者の方25名が亡くなられるという大変痛ましい事件でした。私どもも、メンタルヘルスを扱う立場として、ご自分の人生を大切に歩まれていた一人一人の患者様の思い、また命を大切に思って医療を提供されていた医療者の方々の思いを考えると、胸が痛むばかりです。まして、亡くなられた方々のご家族、ご友人、また通院されていた方のお気持ちはいかばかりかと存じます。
日本トラウマティック・ストレス学会では、今まで災害や犯罪被害にあわれた方へのケアや、PTSD(心的外傷後ストレス障害)をはじめとするトラウマ関連疾患についての治療や支援の情報を提供してきました。
このたび、事件の発生によって多くの方々がつらい思いをかかえ、中には心理的ケアを必要とする方々もいらっしゃることをふまえて、ケアを担当される方々に少しでもお役に立てればと思い、以下の情報を掲載する次第です。
亡くなられた方々のご冥福とそして関係者の方々のご回復を心よりお祈りするとともに、二度とこのようなことが起こらない社会に向けて私たちもそれぞれの現場で努めていきたいと思っております。
<当学会からの犯罪被害者の心のケアや支援、PTSDに関する情報>
1. 事件・事故の現場に居合わせた方へ(緊急情報提供2)
https://www.jstss.org/docs/2019060600344/
2. 犯罪被害の救援者における惨事ストレス
https://www.jstss.org/docs/2020090700015/
3. 「PTSD 初期対応マニュアル:プライマリケア医のために」
https://www.jstss.org/docs/2013090600351/file_contents/manual.pdf
<他機関における犯罪被害者の心のケアや支援に関する情報>
1. 兵庫県こころのケアセンター
2. 武蔵野大学 犯罪被害者のメンタルヘルス情報ページ
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