学会誌「トラウマティック・ストレス」緊急掲載記事

「新型コロナウィルス感染症(COVID-19)が及ぼす心理社会的影響の理解に向けて」のオンライン公開に関して(編集委員会より)

編集委員会 金吉晴(委員長)、重村淳

このたびの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)でお亡くなりになられた方々とその御遺族に対しまして、心から哀悼の意を表します。また、影響を受けられた全ての皆様に対し、心よりお見舞い申し上げます。そういう中、最前線で奮闘されている医療保健福祉従事者や支援者の皆様に、心より敬意を表します。

COVID-19に関して、多くの皆様が不安を感じ、ときには心理的な負担が生じていることと思います。感染そのものへの不安に加え、生活スタイルの変化に伴う様々なストレスがあります。経済的打撃に加えて、業務、育児、家事、介護、療養の負担が増えている人もいます。在宅によって人との結びつきが減少し、生活のリズムを崩したり、睡眠や食事のバランスを崩したりする場合もあります。また、仕事や将来の見通しについて心配をし、不安になる人もいます。身近に感染者がいたり、自分自身に感染のリスクが生じたりすることもまた、強い心的負担をもたらしかねません。

 さらに医療保健福祉従事者や支援者は、「3密」を回避することもできず、常に感染リスクと向き合いながら勤務をしている場合があります。こうした方々は、家庭人としての立場と専門家としての立場に葛藤し、最前線にいることへの脅威に葛藤したり、勤務の内容が変わってしまい、労働が過重になっていたりすることもあります。

 このように、COVID-19に関連する不安は、PTSDで問題となるようなトラウマに限らず広範に及び、私たちの生活に深刻な影響を与えます。これらの多くは普段とは違う状況に対する、誰にでも起こりうるストレス反応です。ストレスが蓄積しないように工夫して、生活スタイルをを維持することが求められています。

 このような状況のもと、私たち日本トラウマティック・ストレス学会編集委員会では、学会誌「トラウマティック・ストレス」の次号(第18号第1巻)に「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が及ぼす心理社会的影響の理解に向けて」を緊急掲載いたします。そして、この問題の対処に向けて、本稿が少しでも早く多くの皆様にお届けできるよう、(株)金剛出版のご協力のもと、オンラインでフリーアクセスといたしました。多くの方々に役立てて頂ければ幸いです。

TS18-1[PDF:1.05MB] 

 

 

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