新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療スタッフの感情対処プログラムTECHSの紹介
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療スタッフの感情対処プログラム Toolkit for Emotional Coping for Healthcare Staff (TECHS) の紹介
久留米大学 大江美佐里(ISTSS理事)
2020 年 4 月 21 日現在、国際トラウマティック・ストレス学会(ISTSS)の COVID-19 資料ページ(https://istss.org/public-resources/covid-19-resources)では、公開 webセミナー(動画)として、米国小児トラウマティック・ストレスセンター(Center for Pediatric Traumatic Stress , CPTS)が COVID-19診療に特化し開発した認知行動療法を基盤としたプログラム Toolkit for Emotional Coping for Healthcare Staff (TECHS、直訳は「医療スタ ッフのための感情対処のためのツールキット」) が紹介されている。TECHSはCOVID-19 向けとしてまだ開発されたばかりであり、臨床技法としての効果が研究論文として証明され ているわけではないことに留意が必要であるが、JSTSS はISTSSの連携組織(affiliate society)となっていることから、この技法を紹介することにした次第である。よって、JSTSS がこの技法を推奨するという性質のものではなく、技法開発の責任は CPTS にある。
この動画は56分にわたる英語版であるが、開発者Julia Priceの許諾を得て、動画内のス ライド日本語訳を久留米大学の研究チームが作成したので公開する。
(新型コロナウイルス・COVID-19パンデミックに対応する[PDF:1.38MB])
また、ISTSSのWebセミナーとして呈示され、ダウンロード可能なスライドセット以外のものでTECHS実施において非常重要な点が指摘されているものを別に翻訳したので、こちらも参照して欲しい。
(TECHS補足スライド[PDF:168KB])
なお、英語のスライド(PDF)は以下のサイトからダウンロード可能である。
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